成長するにつれて変わっていく体や心。大人になるための大切な変化と分かっていても、子どもたちにとっては、戸惑ったり、不安に感じたりすることもあります。

西条市では、若い世代が将来のライフプランに合わせて、日々の生活の中で自分たちの健康に向き合う「プレコンセプションケア」の普及啓発に取り組んでいます。

9月25日、西条市立吉岡小学校では、5年生を対象に「未来の自分のためにできること~自分のカラダを知ろう~」をテーマにした出前授業が行われました。講師は、一般社団法人四国フェムテック協会で理事を務める吉川さんです。

月経を前向きに受け止めてほしい

吉岡小学校が今回の授業に申し込んだきっかけは、自然の家へ行く前に行った5年生への事前指導でした。

養護教諭の松浦先生が生徒たちに月経について話したところ、ある女子児童から「生理は面倒くさい」「なくてもいいのに」といった声が聞かれたそうです。

そんな子どもたちに、「自分の体について正しく知り、月経も成長の一つとして前向きに受け止めてほしい。そう考えていたときに今回の出前授業を知り、申し込みました」と松浦先生。

「みんな違っていい」自分の体を知ろう

「今日は勉強をするというより、自分のことを知っていく時間にしてほしい」

授業のはじめに、吉川さんはそう呼びかけました。

好きな食べ物や身長、足の速さが一人ひとり違うように、体が成長するスピードも人それぞれ。思春期に始まる体の変化は、「体が順調に成長している証」と伝え、周りと比べる必要はないことを話しました。

男子も女子も一緒にナプキンの吸水実験!

続いて行われたのは、生理用ナプキンを使った吸水実験です。

各グループにナプキンと赤く色をつけた水が配られ、男子も女子も一緒に、どのくらい吸収するのか、裏側まで漏れていないかを確かめました。

吉川さんは、生理用品は女性にとって「大切なお守り」だと説明。生理用品を持っている人をからかったりするのではなく、困っているときには「大丈夫?」「何かできることある?」と声をかけてほしいと伝えました。

自分とは違う体について知ることは、相手を理解し、思いやることにもつながります。

未来の自分のために、今日からできること

授業の最後に教えてもらったのは、未来の自分を守るために今日からできること。

「しっかり食べる」「休む」「楽しく体を動かす」「困ったときは誰かに相談する」という4つの習慣です。眠い、疲れた、お腹が痛いといった体調の変化も、体から届く大切なサイン。自分の体の声に気づくことも、自分を大切にすることの一つです。

最後は、「未来の自分のために明日からできること」をワークシートに記入。「朝ごはんをちゃんと食べる」「早く寝る」など、それぞれが自分との約束を考えました。

自分の体を知り、相手との違いを知る。そして、今できることから未来の健康につなげていく。子どもたちにとって、自分自身の体と心について考える時間となりました。