(「【前編】会社に行くと自然と健幸に!?明日から真似できる「ゆる健幸」のヒミツ 〜食・運動編〜」のつづき)

 

前編では、花王サニタリープロダクツ愛媛株式会社さんの「食」と「運動」の習慣化への取り組みについてお届けしました。後編では、一歩踏み込んで「お互いを思いやる職場環境づくり」や「優しく寄り添う減煙」の取り組みをご紹介します。

🌸 女性の健幸に向けて:男性管理職が「生理痛」を体験!みんなに優しい職場へ

製造現場は男性中心の職場が多いイメージですが、時代の変化とともに女性の活躍も増えています。花王サニタリーさんでも、現在は約1割の女性社員が活躍中。ただ、まだ女性の管理職がいないこともあり、「体調不良のときに休みにくい」「上司に相談しにくい」という背景があったそうです。

そこで昨年実施されたのが、男性管理職を対象とした「生理痛体験研修」!
とてもインパクトがあったようで、研修後「会議を長引かせないほうがいいな」「生理休暇を当たり前に取れる雰囲気を作ろう」と、職場の意識がガラリと変化したそうです。

「相手をまず知ろう」「現場の声をきこう」という姿勢は、ほかの事例からもうかがい知ることができます。女性の働きやすい職場づくりについて、下表にまとめたことも全社的な取り組みとして教えてくださいました。

現場の声から生まれた具体的な改善内容

項目 具体的な取り組み内容
女性用トイレの改修 個室にポーチ置き場や鍵付きロッカーを新設。
制服のカラー展開 制服のパンツを「水色」と「紺色」の2色展開にし、経血が気になるときは濃色を選べるように配慮。
職場のロリエ 生理用品「ロリエ」を製造している花王さんならではのナプキンの備品化プロジェクト。自社でもしっかり導入。

相手を理解するための研修を行ったり、現場の声をしっかり聞いたりして、環境づくりすることから始めていくことは、とても大切なことだなと改めて感じました。

なお、今年度は西条市からの補助を活用して「妊婦体験」の研修も予定されているとのこと。ますます女性が働きやすい環境づくりが進んでいきそうです!

🚭 禁煙:「バサッと切らない」のがコツ。優しく寄り添う“ゆる減煙”

さすが花王さん!とお話を聞かせていただきましたが、「禁煙」への取り組みについては、「なかなか苦戦しているんです(笑)」というリアルな声も聴くことができました。

いきなり「全部NG!」という急激な変化には、誰でも反発したくなりますよね。ここでのキーワードも「ハードルを低く」。 一方的な押し付けではなく、「一緒に考える」「楽しみながらできないか?」という工夫がされていました。

  • 対話の場を作る:「禁煙分科会」という喫煙者と非喫煙者の対話の場を設け、「喫煙後は匂いが気になるから、リセッシュ(もちろん花王製品!)をしてからエレベーターに乗る」といったルールをみんなで決めて運用しています。
  • 遊び心を取り入れる:「禁煙おみくじ」のアイデア。飴玉に禁煙・減煙目標を書いたシールを貼っておみくじとして引いてもらうというもの。「3日間1本減らすか~。まぁこれならできるかぁ」と前向きに減煙に取り組む声が生まれるそうです。

💌 西条市全体へ広がる「健幸」の輪

花王さんの取り組みに共通しているのは、「一方的に押し付けることなく、当事者である相手の声に耳を傾け、一緒に考え、環境を整えることからはじめる」という温かみのある姿勢でした。私たちの暮らしを支える製品を作り続けているからこそ、実際に利用する側の立場に立つことを大事にされていました。

「社員の健康は、私たちの願いであるとともに、ご家族、ひいては社会全体の願い。会社に来ることで、まず社員みんなが生き生きと健康になってほしい。そしてその輪が、会社を超えて地域全体に広がっていってくれたら嬉しいです」と保健師さんのお話も印象的でした。

相手のことを知り尽くしているからこそ、「意識しなくてもいつのまにか健康になってしまう仕組みを作ること」ができてしまう。そして、その思いやりの輪が広がる先に「健幸」の輪が広がっていくなと感じました!